正式公開日 2018年 8月 6日

最終更新日 2021年 7月21日

再発

 2004年2月、職場で電話応対中に息苦しくなって、以後の電話応対ができなくなってしまう程の胸痛に襲われました。すぐに職場から最寄りの呼吸器内科で診察を受けましたが異常なし。精神的要因の疑いがあると言われたので再び精神科を受診した所、内観療法による一週間の計画入院が決まりました。

内観療法体験

 内観療法の説明は奈良内観研修所に詳しく記述があるので、ここでは省きます。

 体験したのは、閉鎖病棟内の内観室で朝から晩まで内観をして過ごすという方法です。基本的なことは、身近な人(母、父、配偶者など)に対して、世話になったこと、して返したこと、迷惑をかけたことを年代を区切って調べます。1つ区切りに掛ける時間は2時間でしたが、調べると言っても記憶の中だけなので当然出てこない時もありました。ただ「調べ直して下さい」と言われることはなく、次の年代又は身近な人へ進んでいきます。途中で泣いたり、気分が悪くなって看護師さんが来た時もありました。 少しでも治したいと思っていたので、当時は内観に対して積極的になっていましたが、後述する「当事者研究」を知ってからは他人へ絶対勧めたりしなくなりました。何故ならば、

  • 自発的意欲がないと継続できない。
  • 内観で本当に効果があったのかを自分で証明できない(感謝の気持ちを持とうと意識するようになったが、その気持ちが継続できずによく折れてしまう)。
  • 自分の中だけで留めておくより、他の人の苦労を共有する方法が、場合によって自分の苦労と共有できる場合があり精神的に楽だと気付いた(当事者研究の影響)。
  • 内観療法は万能ではない(奈良内観研修所の「内観療法の効果と限界」に「妄想や幻聴などのある状態や、うつ状態が強くて自殺願望のある場合」は内観研修を断られると明確に記述もある)ことを病院が公にしない(できないのかもしれない)。

といった理由を持っているからです。

経過

 この頃から処方された薬が「パキシル(一般名パロキセチン)」で、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に分類される抗うつ薬です。まさかこの薬に10年も苦しむことになろうとは、当時は想像もできませんでした。

 退院後に体調が良くなったのかというと、全く変わりませんでした。職場復帰しようにも、電話応対前準備の時点で胸痛の症状は変わりませんでした。「かなり辛そう」と言われていたので(実際かなり辛かった)、同意の上で職場の雇用契約をリセットしました。自宅で過ごしていても居心地が悪く、体調も良くなる筈もなく、ルームシェアを活用して離郷する意思を固めました。